美品 縦絽 夏着物“心留めて夏の涼…和に習い古偲ぶ風流びと”正絹 訪問着 2005

“和に習い古偲ぶ風流びと”、涼感豊かな夏着物…縦絽の美しい訪問着でございます。

昨今、夏に和装をされる方が少なくなり希少なものとなりつつある絽のお着物は、二本の経糸を捩りながら緯糸を織り込んだもじり織で、盛夏のお召し物として涼しげでさらりとした生地質が魅力、着る方にもまた見る方にも清らかな風を感じるような涼しさを届けてくれます。

竜胆色とグレーの涼彩が放つ大人びた風、絽の豊かな透明感に浮かび上がる“古に心誘う和の一景”、巧みな意匠に見え隠れする極上の艶は夏着物の奥行そのもの…醸し出される趣に溢れんばかりの和の潤いがとても印象的に映し込まれています。

大変状態が良い美品の一枚、丁寧に手縫いで仕立て上げられたお品でございます。

こちらのお着物は、柔らかな彩色で染めの美しさにフォーカスした和景を込めております。色柄ともに控えめな主張で、嫌みのない“さりげないセンス”がとても新鮮に映るお召し物です。

“心留めて夏の涼…和に習い古偲ぶ風流びと”、いつまでも心に留まる夏の残像…美しい着物に袖を通す歓びは美を問い求める日本人のこころ、美の極みに触れ至極の着心地が貴女に充実したひと時を運んでくれることでしょう。

絽は、絽目の違いによりヨコに目を通した横絽と、タテに通した堅（縦）絽に分けられます。タテ糸とヨコ糸を交互に絡み合わせて組織するのが平絽、駒撚りに糸で織り上げた絽を駒絽といいます。駒絽は平絽より、しっかりとした手触りで現在の絽の多くがこれにあたります。


採寸表

身丈 ： 164cm（肩から）

裄　 ： 70cm

肩巾 ： 34.5cm

袖巾 ： 35.5cm

袖丈 ： 49cm

前巾 ： 23cm

後巾 ： 29.5cm

素材 ： 正絹(単衣)

折代 ： 身丈(内揚げ 前2.5cm・後4.5cm)　裄(身頃側：1cm・袖側：0.5cm)　袖丈(3cm)